銀杏並木.....

花芯を舌でさらに弄ぶと芳恵は悦びの声を漏らした。

土日は早朝出勤が多く駅までの徒歩25分、景色を楽しみながら歩きます。
今年の札幌は紅葉が遅れていて、今が見頃。
通勤ルートにはお気に入りの銀杏並木があり、今朝はそこを通ってきました。

北大には有名な｢銀杏並木｣があります。


北13条門からメインストリートまでの380mに渡り、道路の両側に70本。
紅葉の季節はまさに圧巻。

大学のHPでも紹介しています。
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/news/news-top/ichou-news2011/index.htm

ちょうど歯学部と附属病院がこの並木に面しておりますので、医局時代、
通勤時には毎日楽しめました。早朝、色づいた並木を歩くとき｢静謐｣な
どという言葉を思い浮かべるのでした。

で、銀杏ですからね、女木にはぎんなんが生ります。
そのぎんなんの争奪戦たるや目を覆うものがありました。
一言で言うと｢浅ましい｣。

大学に無関係のオバチャン、オッサン、ガキ共が大挙して押しかけ木を
ゆすり、ぎんなんを奪い合う。

やはり見苦しいと感じる人が多かったのか、一時期は
｢国立大学だから敷地内の植物およびその実は国有財産なのでみだりに
持ち帰ってはならない｣などと主張する人まで現れました(笑)。

冒頭にあのような文章を載せるワタクシが言うのもナンですが(笑)、た
またま落ちていたぎんなんを数個持ち帰り、炒って食す、それが風流と
いうものです。

馴染みの鮨屋で炒ってもらったぎんなんを肴にビールをゴクリ。
そのぎんなんは栽培された立派な商品でタイヘン美味しいものです。

それとは違う銀杏並木の野趣溢れるぎんなん。
別に街中のキャンパスですから野趣溢れるというわけでもないんですが(笑)。

それを奪い合うような人生を送りたくない。